SDカードってなに? 種類・選び方・使い方をわかりやすく解説します!

「SDカード」って実際どれを選べばいいのかさっぱり… 種類が多くてどれを選べばいいか迷いますよね?実は、SDカードは種類や容量、速度などがたくさんあって、きちんと理解していないと、せっかく買ったのに使えなかった!なんてことにもなりかねません。
でも、安心してください! この記事では、SDカードとは何かという基本から、種類、選び方、使い方まで、わかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、あなたにぴったりのSDカードがきっと見つかります。SDカードを有効活用できるようになりますのでぜひ参考にしてください!
目次
SDカードってなに?
SDカードは、デジタルデータを保存できる小さな記録媒体のことです。
正式名称は「SDメモリーカード」と言います。松下電器産業(パナソニック)、サンディスク(ウエスタンデジタル)、東芝(キオクシア)によって開発されました。
皆さんが普段使っているスマホやカメラで撮影した写真や動画、パソコンで作成した文書、ダウンロードした音楽などを保存しておくことができます。
SDカードは、コンパクトで持ち運びやすく、様々な機器で使うことができるのが特徴です。 例えば、スマホやカメラで撮影した写真や録画データを、SDカード経由でパソコンに移すことができます。
SDカードには、いくつかの種類があります。 大きく分けると、形状、容量、速度の3つの要素で分類されます。それぞれの分類を解説していきます。
形状による分類
SDカードは、主に3つの形状があります。SDカード、microSDカード、miniSDカードです。

- SDカード:一般的なサイズのSDカード。カメラやパソコンなどで使われています。
- microSDカード:SDカードよりも小さいサイズのSDカード。カメラ、スマホやタブレット、携帯ゲーム機など様々な機器に使われています。
- miniSDカード:携帯電話向けに小型化された規格です。SDカードとmicroSDカードの中間くらいの大きさです。現在はほとんど製造されていません。
容量による分類

SDカードは、容量によって3つの種類に分けられます。
- SDカード:最大2GBまで。
- SDHCカード:2GB~32GBまで。
- SDXCカード: 32GB~2TBまで。
※「GB」や「TB」は、データの容量を表す単位です。 1GBは1024MB、1TBは1024GBです。
速度規格による分類
SDカードには、データの読み書き速度を表す速度規格があります。
スピードクラスとは?

スピードクラスは、SDカードにデータを書き込む速度の最低保証速度を表す規格です。SDカードに書かれている「Class2」「Class4」「Class10」などの数字は、最低保証速度を表しています。 数字が大きいほど、書き込み速度が速くなります。
- Class2:最低2MB/秒の書き込み速度を保証
- Class4:最低4MB/秒の書き込み速度を保証
- Class6:最低6MB/秒の書き込み速度を保証
- Class10:最低10MB/秒の書き込み速度を保証
SDカードの用途によって異なります。使用クラスの目安は以下のようになります。
- 音楽データの保存など:書き込み速度がそれほど重要ではない用途であれば、Class 2やClass 4でも十分です。
- フルHD動画の撮影:フルHD動画をスムーズに撮影するためには、Class 6以上のスピードクラスが必要です。
- 4K動画の撮影: 4K動画を撮影する場合は、Class 10以上のスピードクラスが推奨されます。
UHSスピードクラスとは?

UHSスピードクラスは、SDカードのデータ転送速度を表す規格の一つで、特に高速なデータ転送が求められる用途に重要です。UHSスピードクラスは、SDカードにUHS-I、UHS-II、UHS-IIIの3種類があり、それぞれ最低保証速度が異なります。
- UHS-I:最低10MB/秒の書き込み速度を保証
- UHS-II:最低30MB/秒の書き込み速度を保証
- UHS-III:最低60MB/秒の書き込み速度を保証
UHSスピードクラスの選び方
UHSスピードクラスは、主に動画撮影や高速連写など、大量のデータを高速に書き込む必要がある場合に重要になります。
4K以上の動画撮影:4K以上の動画をスムーズに撮影するには、UHSスピードクラス3(U3)以上のSDカードが必要です。UHS-IのSDカードでは、書き込み速度が不足して、録画が途切れたり、コマ落ちが発生したりする可能性があります。
写真の高速連写:スポーツ写真や野鳥の写真など、高速連写を行う場合は、UHSスピードクラス3(U3)以上のSDカードがおすすめです。書き込み速度が速いほど、連写速度を維持することができます。
RAW画像の撮影:RAW画像は、JPEG画像に比べてファイルサイズが大きいため、書き込み速度が重要になります。UHSスピードクラス3(U3)以上のSDカードを使用することで、RAW画像をスムーズに書き込むことができます。
ビデオスピードクラスとは?

ビデオスピードクラスは、SDカードに動画を録画する際の最低保証速度を表す規格です。4Kや8Kなどの高解像度動画をスムーズに録画するには、一定以上の書き込み速度が求められます。 ビデオスピードクラスはこの速度を保証することで、 録画中のエラーやフレーム落ちを防ぎ、安定した録画を可能にします。
ビデオスピードクラスは、SDカードに「V」と数字を組み合わせて表記されます。数字が大きいほど、動画録画に適した速度であることを示しています。
- V6:最低6MB/秒の書き込み速度を保証
- V10:最低10MB/秒の書き込み速度を保証
- V30:最低30MB/秒の書き込み速度を保証
- V60:最低60MB/秒の書き込み速度を保証
- V90:最低90MB/秒の書き込み速度を保証
ビデオスピードクラスの選び方
ビデオスピードクラスを選ぶ際は、撮影する動画の解像度やフレームレートを考慮する必要があります。
例えば、
- フルHD (1920x1080) 動画:フルHD動画を撮影する場合は、V10以上のビデオスピードクラスが推奨されます。
- 4K (3840x2160) 動画:4K動画を撮影する場合は、V30以上のビデオスピードクラスが推奨されます。
- 8K (7680x4320) 動画:8K動画を撮影する場合は、V60以上のビデオスピードクラスが必要です。(V90推奨)
- フレームレート:フレームレートが高い動画(60fpsや120fpsなど)を撮影する場合は、より高速なビデオスピードクラスが必要になります。
ビデオスピードクラスは、スピードクラスやUHSスピードクラスと互換性があります。例えば、V30のSDカードは、Class 10とUHSスピードクラス3(U3)を満たしています。
SDカードの選び方

では、実際にSDカードを選ぶ際に、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
使用する機器に合ったSDカードを選ぶ
SDカードには、「SDカード」「microSDカード」といった形状の違いや、「SDHC」「SDXC」といった容量の違いがあります。使用する機器によって、対応しているSDカードの規格が異なります。 例えば、古い機器ではSDHCカードのみしか対応しない場合があったり、microSDXCカードしか使えない機器もあります。
SDカードを購入する前に、必ず使用する機器の取扱説明書を確認し、対応しているSDカードの規格を確認しましょう。
容量を選ぶ
次に、必要な容量 を考えましょう。保存したいデータ量によって、必要な容量は異なります。 例えば、スマホで写真を撮るだけであれば、32GBもあれば十分でしょう。
しかし、高画質の動画をたくさん撮影する場合は、128GBや256GBといった大容量のSDカードが必要になります。
以下は、容量の目安です。
- 32GB:スマホでの写真撮影、音楽の保存など
- 64GB:デジカメでの写真撮影、フルHD動画の撮影など
- 128GB~256GB:4K動画の撮影、データバックアップなど
速度を選ぶ
SDカードの 速度 も重要な要素です。SDカードの速度は、「スピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」といった規格で表されます。
- スピードクラス:「Class 2」「Class 10」のように表記され、数字が大きいほど読み書き速度が速くなります。
- UHSスピードクラス:「UHS-I」「UHS-II」の2種類があり、UHS-IIの方が高速です。
- ビデオスピードクラス:「V30」「V90」のように表記され、動画撮影に適した速度を示しています。
一般的に、高画質の動画を撮影する場合は、高速なSDカードが必要になります。 また、パソコンへのデータ転送速度を速めたい場合も、高速なSDカードを選びましょう。
信頼できるメーカーを選ぶ
最後に、 信頼できるメーカーのSDカードを選ぶ ようにしましょう。SDカードは、精密な電子部品です。 安価なSDカードの中には、品質が低いものや、すぐに壊れてしまうものもあります。信頼できるメーカーのSDカードを選ぶことで、データの損失やトラブルのリスクを減らすことができます。
有名なメーカーとしては、例えば以下のようなものがあります。
- Panasonic(パナソニック)
- SanDisk(サンディスク)
- KIOXIA(東芝)
- Transcend(トランセンド)
ガリレオではパナソニック、i-PRO製の防犯カメラに最適なSDカードをお取り扱いしております。厳しい環境下でも使える高い耐久性、動画記録に最適な容量・高速記録に対応したSDカードとなります。

まとめ
SDカードは、写真や動画、音楽など様々なデジタルデータを保存できる小さな記録媒体です。 カメラ、スマホ、パソコンなど、様々な機器で利用されています。SDカードには、形状、容量、速度など様々な種類があり、用途に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。 使用する機器に対応しているか、必要な容量はどれくらいか、読み書き速度はどれくらい必要か、などを考慮して選びましょう。
防犯カメラのSDカード選びはガリレオにおまかせください
「防犯カメラのSDカードは何を選べばいいの?」と思うかもしれません。防犯カメラにSDカードを使用する場合は、以下の点にも注意しましょう。
- SDカードの容量:防犯カメラは、長時間の録画が必要となるため、なるべく大容量のSDカードを選びましょう。注意点として記録容量が128GBまでしか対応していない機種(古い機種)も多くありますので、対応容量を確認しましょう。
- 高耐久モデルを選ぶ:防犯カメラは、常時録画を行うため、SDカードへの書き込み頻度が高くなります。そのため、耐久性に優れた高耐久モデルを選びましょう。
- スピードクラス10以上を選ぶ:スムーズな録画を行うためには、スピードクラス10以上のSDカードを選びましょう。
- 信頼できるメーカーを選ぶ:防犯カメラの録画は、重要な証拠となる可能性があります。信頼できるメーカーのSDカードを選び、データの損失を防ぎましょう。
防犯カメラで特に重要になるのが耐久性です。SDカードにはSLC、MLC、TLCなどのフラッシュメモリの種類に違いがあり、書き込み・読み込み回数の制限(耐久性)や速度、容量の違いがあります。
- SLC(Single Level Cell)→最も高速で高耐久。価格が高く大容量化できない。
- MLC(Multi Level Cell)→SLCより価格が安く大容量ですが低速で耐久性が劣ります。
- TLC(Triple Level Cell)→MLCより安価で大容量ですが低速で耐久性が劣ります。
現在最も普及しているのはTLC(最も安価で大容量)ですが、防犯カメラは24時間365日稼働し続けるため、SDカードには高い信頼性と耐久性が求められます。MLCまたはSLCのSDカードがおすすめです。
(※SLCは現在ほとんど販売されていません。そのため防犯カメラではMLCのSDカードを使用し1年に1回を目安に、SDカードの買い替えを行うことを推奨いたします。定期的な買い替えにより、録画データの破損や消失のリスクを軽減できます。)
防犯カメラシステムに最適なSDカードをお探しの場合はぜひガリレオにご相談ください。
パナソニック、i-PRO製の防犯カメラに最適なSDカードはもちろん、防犯カメラシステムに最適なSDカードをご提案させていただきます。

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