【AI自動追尾機能搭載】i-PRO WV-S65302-Z2の実力を検証してみた!
近年、防犯意識の高まりとともに、セキュリティカメラの需要が高まっています。
従来のカメラでは、人による監視が必要で、死角や見逃しが発生する可能性もありました。
しかし、AI技術を搭載した次世代のネットワークカメラが登場し、より高度なセキュリティシステムの構築が可能になっています。
その中でも注目を集めているのが、i-PRO株式会社が提供するWV-S65302-Z2です。このカメラは、AIによる自動追尾機能など、従来のカメラにはない優れた機能を多数搭載しています。
本記事では、WV-S65302-Z2の特徴である自動追尾機能を使い、その実力を検証していきます。実際に使用した感想や、具体的な活用シーンなどを交えながら、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
WV-S65302-Z2の導入を検討されている方や、AI搭載カメラに興味をお持ちの方にとって、有益な情報となるでしょう。
(※ショールームのカメラの録画データなどはプライバシー保護や情報漏洩防止のため、許可を得て管理、破棄しております。)
目次
WV-S65302-Z2はどんなカメラなのか?
概要と本体の外観
WV-S65302-Z2は、コンパクトな筐体でありながら、高度なAIアプリケーション機能の活用や、高性能のPTZ動作を実現しているカメラです。
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PTZ
パン(左右)・チルト(上下)・ズームを遠隔操作できます。光学21倍ズームまで対応です。
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WV-S65302-Z2は「自動追尾機能」を標準搭載
対象を自動追尾します。
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コンパクト設計
高性能でありながらコンパクトな筐体で扱いやすい。
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耐環境性能
IP66(※1)/IK10(※2)に準拠した高い耐環境性能を備え、屋外でも安心して使用できます。あらゆる環境下で使用することが可能です。
(※1)IP66:粉塵が内部に侵入せず、あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がないことを示す保護等級
(※2)IK10:外部からの衝撃に対する保護等級。数値が大きいほど、強い衝撃に耐えることができます。
iPhoneとサイズ比較してみました!サイズはiPhoneと比較しても高さはほぼ同じです。重さも約1.7kgなので男性が片手でも持てるサイズです!
高性能な防犯カメラとしてはコンパクトなサイズで扱いやすい印象です!
操作画面
WV-S65302-Z2は、主にパソコンやレコーダーから操作することができます。今回はパソコンからカメラに接続して操作した画面を紹介いたします。
ライブ画ページ
現在のカメラの映像を表示するページです。カメラのライブ映像を確認することができます。ここでは現在の設定で映像がどのように映っているかを確認します。
設定ページ
カメラの詳細な設定をするページです。具体的には以下の設定項目があります。
設定画面の設定項目
- 機能拡張ソフトウェア
- かんたん設定
- 基本
- 映像/音声
- PTZ
- マルチスクリーン
- アラーム
- ユーザー管理
- ネットワーク
- システム
- スケジュール
- メンテナンス
- サポート
WV-S65302-Z2の「自動追尾機能」を検証
WV-S65302-Z2の最大の特徴である「自動追尾機能」を実際に使用し、その性能を検証してみました。検証前にAIの機能拡張アプリケーションのインストールと設定があります。
検証前準備
自動追尾機能はカメラに標準搭載されていますが、人や車、二輪を検知するためには機能拡張ソフトウェアで「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」をカメラにインストールする必要があります。
「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」をインストールすることで、人・車・二輪を識別可能になります!
i-PROのページから「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」ソフトウェアをダウンロードして設定ページの「機能拡張ソフトウェア」からカメラにインストールします。
実際にインストールしてみました↑
動体検知アプリケーションのアクティベーションは有料のライセンス登録が必要ですが、90日間は試用期間として使うことができます。
今回は「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」と「AIプライバシーガード(モザイクをかけるソフトウェア)」をインストールし自動追尾機能と併用して検証してみました。
AI自動追尾機能を検証してみた!
WV-S65302-Z2に搭載されている自動追尾機能は、「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」と併用することで人や車、二輪を識別し、追尾することができます。
社内ショールーム出入口にカメラの画角をセットして通行人を識別して追尾できるか検証しました。
※プライバシー保護のため顔にモザイク処理をしておりますが、カメラ機能とは関係ございません。
WV-S65302-Z2はスムーズにその人物を識別して追尾することができました。
従来は見逃していた可能性のある不審な動きも、確実に捉えることができるようになるため、セキュリティレベルの向上がかなり期待できます。
※自動追尾機能を使用する際の注意点
自動追尾機能を使用する際は「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」の動作スケジュールを設定することで設定スケジュール期間は動体検知を動かすことができるようになります。
自動追尾を使用する場合は、「AI動体検知アプリケーション AI-VMD」動作スケジュールを必ず設定してください。
実際の動作スケジュール設定画面↑
AIプライバシーガードをかけて自動追尾機能を検証してみた!
今度はAIプライバシーガードは、AIがカメラ内で検知した人・顔に対してモザイク処理をかけることができる機能です。プライバシーに配慮した運用が可能になります。
実際にAIプライバシーガードを使用した自動追尾をご覧ください。
人物を青い枠で認識して追尾していることがわかります。追尾が終わったら「そのままの位置をキープ」「ホームポジション(指定した位置)に画角を戻す」を選ぶこともできます。
AIプライバシーガードを使用する際の注意点
AIプライバシーガードと併用するとフレームレート(fps)を15fps以下にする必要があります。映像が滑らかではなくなり、ややカクついた映像になりますので、よりなめらかな映像を残したい場合には使用できません。
より詳細な検知も可能!
さらに、WV-S65302-Z2のAI機能では、検知エリアを自由に設定することができます。例えば、「特定のエリアへの侵入を検知する」「出入口付近でのみ検知する」といった設定が可能です。
出入口付近に侵入を検知するエリアを設置↑
さらに出入りを管理するライン計測もできます!
ライン計測でラインを通過した人をカウントします↑
細かい設定をすることで、より的確な監視体制を構築することができます。
WV-S65302-Z2のAI自動追尾機能とAI動体検知機能は、従来のカメラの課題を解決し、より高度なセキュリティシステムを実現する上で非常に有効です!
AI機能を使用して感じたメリットとデメリット
メリット
- 検知エリアを自由に設定することで、より的確な監視体制を構築できる。
- 自動追尾機能でターゲットを追いかけて動きを証拠として残せる
- 詳細な設定をして様々な場面で利用できる(監視だけでなくマーケティングなど)
デメリット
- 環境や状況によっては、誤検知が発生する場合もある。
- AI機能により処理が重くなり設定に制限がかかる場合がある(fps設定など)
WV-S65302-Z2 活用事例
WV-S65302-Z2は、屋内外問わずAI機能を搭載した高性能なネットワークカメラとして、様々なシーンで活用されています。具体的な活用事例をいくつかご紹介します。
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小売店における万引き対策
WV-S65302-Z2を店舗入口に設置し、AI動体検知機能で入店者を検知。不審な行動をとる人物をAI自動追尾機能で追跡し、証拠となる映像を記録することで、万引きの抑止と早期解決に役立ちます。
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オフィスビルにおけるセキュリティ強化
WV-S65302-Z2をオフィスビルのエントランスや廊下などに設置することで、侵入者をAI動体検知機能で検知し、自動追尾で追跡。リアルタイムで警備員に通知することで、迅速な対応を可能にします。
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工場における事故防止
工場内の危険区域にWV-S65302-Z2を設置し、作業員が危険区域に侵入した場合にAI動体検知機能でアラームを発生させ事故の発生を未然に防ぐとともに、万が一事故が発生した場合でも、自動追尾機能で状況を記録し、原因究明に役立てることができます。
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駐車場における車両の監視
駐車場にWV-S65302-Z2を設置することで、車両の入出庫を管理。AI動体検知機能と自動追尾機能を組み合わせることで、不審な車両を検知し、追跡することができます。
これらの事例以外にも、WV-S65302-Z2は、様々な場所や状況に合わせて活用することができます。
まとめ
この記事では、AI搭載ネットワークカメラ WV-S65302-Z2について、その機能や特徴、そして実際の使用感などを詳しく解説しました。
WV-S65302-Z2は、AI自動追尾機能やAI動体検知機能など、従来のカメラにはない高度な機能を搭載しており、セキュリティレベルの向上と監視業務の効率化に大きく貢献する製品であることがわかりました。
特に、AIによる人物の識別精度は高く、状況に合わせて様々な場面で活用できます。
また、コンパクトな設計で設置場所を選ばない点や、IP66/IK10準拠の高い耐環境性能を備えている点も、WV-S65302-Z2の魅力です。
セキュリティ対策の新たなスタンダードとなる可能性を秘めた製品と言えるでしょう。
WV-S65302-Z2の導入はガリレオにおまかせください
WV-S65302-Z2の導入をご検討されている方は、ぜひ弊社にご相談ください。
ガリレオでは実際に見て、触って、体感できるショールームを開設しております。ショールームでは、防犯のプロが厳選した最新のセキュリティシステムを多数展示。
本記事で紹介しました「WV-S65302-Z2」のAI機能も実際にお試しいただけます。実際に触ってその実力をご体感ください。
弊社は、WV-S65302-Z2をはじめとする、様々なセキュリティカメラの販売・設置を行っております。お客様のニーズに合わせて、最適なシステム構築をご提案させていただきます。
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